• 楽農人1:赤松拓也さん

  • あかまつ たくや
  • 赤松 拓也さん
  • あかまつ農園(北宇和郡鬼北町)
    1978年生まれ
  • 提供品目
  • レッドパール・あまおとめ・紅ほっぺ

「僕が生まれる前から、我が家はいちご農家でした。」という赤松さんが、前職のシステムエンジニアを辞めて就農したのは2011年。農業とは全く別の分野で活躍していた赤松さんが後継を意識するようになったのは、休暇をとって帰省した時。「産地ではこれまで生産だけに注力してきた人達が多くの悩みを抱えていました。僕のような異業種の人間にこそできることがあると確信したんです。」

生活の拠点だった東京で売っていくという販路開拓のイメージがすぐに浮かび、農業の現状について本を読んで勉強を始めました。モノづくりそのものの魅力はもちろん、顧客対応をしていた経験から「売っていく」という仕事は自分に合っているはず!という自信だけはあったそうです。実際、積極的な外商活動が功を奏し「新宿高野」での取り扱いもスタートさせました。

40年以上前、お父さんが県内で先駆的に取り入れたいちご栽培。品種や出荷時期などは長年の経験と顧客の反応で随時変化させてきたといいます。「個人農園がこだわって作っていくには、お客様の要望を聞き取り生産状況との調整が必要。また、こだわりは大切ですが栽培技術にだけハマってしまうと、いつの間にかお客様目線とずれて事業にはならないと思ってます。」と常に客観的な視点。熟期を見極めて一粒一粒素手で採る。これで1日150~350kgこなすとは十分すぎるこだわり。「10年後は『いちごと言えば、やっぱりあかまつ』といわれるようになっていたい。良いものを誰かに贈りたいと思ったときに、思い付いてもらえるいちご農家になっていらたら嬉しいです。」

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