• 楽農人9:三浦裕太郎さん

  • みうら ゆうたろう
  • 三浦 裕太郎さん
  • 三浦農園(大洲市)
    1986年生まれ
  • 提供品目
  • キャベツ・さつまいも・きゅうり・なす・トウモロコシ・三島柴胡

もともと大洲出身で、現在は実家ではなくお祖父さんの家で暮らしている三浦さん。実は数年前までは松竹芸能に所属する「お笑い芸人」でした。数々のオーディションを受けたり小さな舞台をこなすなど、一緒に上京した幼馴染の相方さんと二人で頑張ったにもかかわらず、泣かず飛ばず。。その後は舞台俳優などをやりながら「30歳までに成功しなかったら帰ろう」と決めて東京での生活を続けていましたが、ほんの少しだけ早い就農となりました。「いづれ農業をやることは漠然と考えていましたので、両親やじいちゃんばあちゃんもさほど驚きませんでした。そりゃ芸人になると言った時の方が断然驚かれました。ばあちゃん泣いてたし。笑」

タバコ農家だったお祖父さんの畑で、新たにキャベツを栽培することに決めた三浦さん。標高350mという冷涼な環境は適地と言えますが、その理由はかなり斬新なものでした。「僕、野菜の中でキャベツが一番好きなんです。」この辺りではキャベツを作る人が少なく、あまり情報は無かったと言います。農業高校出身とはいえ、就農当時は素人同然。大先輩であるお祖父さんもキャベツ栽培の経験はなく、独学で肥料や防除を学び、周囲の若手の農業者や農協の指導員などからの情報を頼りに栽培を続けています。うまくやれば周年収穫できるといい、高い需要に応えるための準備を整えています。現在は地元の産直売り場のほか、松山市内の販路も確保しています。

使える畑が100aほどと、栗などの果樹園地が1haあり「高地は水が不十分なので、今後はいろいろ整備してハウスなどでできる面白そうなものを考えて作ってみたい」という三浦さん。10年後はまだ30代。「地域の中心的な存在になっていたい。あとは地元で農業を続けられないとか、困っているじいちゃん達を助けられる存在になっていたいです。」人を楽しませる自己表現の場が、ステージから畑へと変わった三浦さんは、実際にお年寄りと暮らすことで山間地の高齢農家が抱える生の問題を肌で感じているのかもしれません。

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