• 楽農人8:岡崎晃裕さん

  • おかざき あきひろ
  • 岡崎 晃裕さん
  • 愛媛グローカル株式会社(西予市明浜町)
    1979年生まれ
  • 提供品目
  • いよかん・ポンカン・レモン他

28歳で就農し、9年目となる岡崎さん。自衛隊、県職員としての仕事を経て、地元の農業法人で働きながら就農、独立と自身のフィールドをどんどんと広げてきました。高齢化が急速に進むこの地域では傾斜の多い園地を維持することがままならない生産者が増え、そういった人たちから園地を任されてきたという元気ある若手の一人です。広域で栽培する柑橘の品種は、伊予柑の他にもポンカン、温州、はつひめ、ひめのつきなど実に多様。さらに、エクリーク65、はれひめ、石地、はるか、不知火、レモン、南津海など、「作れる柑橘の種類としては、無いものは無い」とおっしゃるほど多くの品種を手がけています。「品種をリレーして作るのに向いている土地。周年の出荷体制を整えています。」

レモンの出荷は10月下旬~6月いっぱいまで。同時期に繁忙期が重なる御荘柑は5月~6月。終盤の大きいものでもス上がりせず、果汁がたっぷりです。「ポカリスエットのような味と言われます。ビッグレモンもあまりロスはないですね。」肥料は堆肥中心。三瓶の養豚農家から仕入れており、地元農家から仕入れる米ぬかなどと合わせて使っています。にぼしのかすなども勧められ、今後試してみたいとのこと。もちろんすぐそばにある美しい海の恵み、海草のミネラル分を活用することにも積極的です。「うちは除草剤も使っていないし、温州みかんと伊予柑、ポンカンは「エコえひめ認証」を取っていますので、手はかかるけれど安全性には自信がありますね。」

今年、北海道からお嫁さんを迎えた岡崎さん。まるで異国のような慣れない環境の中でも一緒に頑張ってくれる奥さんには、新たに始める西洋野菜の栽培を任せているとのこと。「果樹の手伝いはしんどいですし、自分にとっても新しい分野なので期待しています。」ガチョウやヤギなど可愛らしい動物達も増え、幸せで賑やかな毎日です。「10年後はこの地域の良いところもそうでないところも、上手く活用できるような農業の仕組みづくりを進めていたい」